リサイクルショップの買取金額ってどうやって決まるの?ブラックボックスの中身を教えます
こんにちは、買取リヴァシス店長の志津です。
本日はリサイクルショップの買取金額の決まり方についてご紹介します。
リサイクルショップへ買取に出すと、何がいくらで売れたのかは、買取明細や店員さんに聞いて確認ができますよね。
しかし、この買取金額がどのように決まるのかは皆さんあまりご存知ないかと思います。
今回は世間であまり知られていない、買取金額の決まり方についてご紹介します。
買取価格の計算式
かれこれ私もリユース業界にどっぷり浸かっていますので、様々な会社の査定の仕組みを見てきました。
昔ながらのお店だと未だに店主の感覚で買取金額を出しているところもあるみたいですが、ある程度キチンとしたリサイクルショップであれば買取金額の計算方法が決まっています。
大手だとシステムで自動的に買取価格が出るお店もありますが、内部には計算のためのアルゴリズムが存在します。
その計算式をまとめたものがコチラ
買取金額 = 相場価格 × 人気( - 手間 )
もちろん、お店によって言い回しは違いますし、もっともっと複雑なロジックで計算している業者もありますが、シンプルにまとめた場合、おおよその業者さんはこのような計算式になるかと思います。
今回はあえて「相場価格」という言葉を使いましたが、そのお店での「販売価格」と思ってもらっても大丈夫です。
販売価格が高い商品は買取金額が高くなることは想像しやすいですが、誰にも買われないような人気のない商品だと、いくら販売価格が高くても買取金額は下がります。
「買取金額は500円だったのに翌日お店に行ったら5,000円で売られていた!詐欺じゃないか!」
なんて話はネットでたまに見かけたりしますが、それは単に極端に人気が無い商品だったということです。
お店側も3年かけても売れるかどうか分からない商品に、人気商品と同額の値段をつけていては、簡単に潰れてしまいます。
また、「これは確実に売れる」という人気商品だと、販売価格に近い金額で売ることができます。
最近少し落ち着いた感がありますが、ちょっと前まで「任天堂Switch」をどこのお店も高額買取をしていましたよね。
Switchは超人気商品の為、お店としてはほぼ確実に売れる商品だったので、ちょっとでも利益が出ればOKということで、看板商品として広告に大きく打ち出してPRしていたのです。
最後の(-手間)の箇所に関しては、今回そこまで重要な箇所ではないのでカッコをつけました。
「販売における手間」「クリーニングやメンテナンスの手間」「出張買取の手間」等、主にお店の人件費にあたる部分です。
例えば、冷蔵庫や洗濯機等の大型の商品だと、商品を運んだり、クリーニングにかける時間が多く必要なため、小物商品と比べると買取価格が下がります。
世間の相場価格は大体決まっている
昔のリサイクルショップや質屋では店主の経験とカンだけを頼りに価格を決めていたといいますが、
今はインターネットの発達により誰でも中古品の相場価格が分かる時代になりました。
世界に数点しかないような、あまりにもニッチな商品だと相場価格は無いに等しい場合もありますが、大抵の商品は世間の相場金額というものが決まっています。
相場価格は時代によっても変化するため、10年前に安かった商品が今は高額になっている場合もありますし、その逆もありえます。
また、商品の状態によっても相場価格は変わります。
例えば、肌に直接付ける美容機器の場合、未使用品と使用済商品だと相場価格が大きく変わりますし、服や靴などのアパレル用品も状態によって相場金額は大きく変わるジャンルの一つです。
一つ注意しなければいけないのが、ここでいう「相場価格」というのは、メーカーが決める定価では無いこと。
メーカー直販のお店で10万円で買った時計が、実は世間では同じ新品でも5万円くらいで取引されている。なんてことはよくある話です。
人気(=商品の売れやすさ)はお店によって異なる
人気というのは、お店側でいう「売れやすさ」のことです。
「Sランク・Aランク・Bランク、、」などと商品ジャンルによって分けているお店も多いです。
このランクによって、販売価格の「70%・60%・50%・40%・30%・10%」といった具合に掛率が決まってきます。
※厳密には商品の価格帯によっても変わる場合が多いです(単価が高い商品ほど掛率が高く、安い商品ほど低い)
また、これは結構お店によって差が付きやすい部分で、商品ジャンルによっても得意・不得意が分かれます。
例えば、リーヴァイスのヴィンテージデニムを売りに出した場合、アメカジ好きが集まる古着屋だとBランクなものが、女性多いがブランド古着店だとDランクになったりします。
特に一般的には人気のない「ニッチな商品」だと、「ネット販売を行っているお店」と「実店舗のみで販売しているお店」ではこの掛率が大きく異なります。
全国の中からその商品を探している人へ販売するのと、地元のそのお店へたまたま来店したお客様に向けて販売するのとでは、売れ行きに雲泥の差があるのは誰にでも想像ができますよね。
査定金額の理由を聞いてみよう
いかがでしたでしょうか?
どのリサイクルショップでも適当に価格を決めている訳ではなく、このような価格算出のための計算式があり、それに応じて買取金額を決定しているのです。
商品を売りに出した際は、一度お店の人にその金額となった理由を聞いてみるのもいいかもしれません。
お店によっては嫌がる店員さんもいるかも知れませんが、そういったお店はあまり信用しないほうがいいです。
たとえその場ですぐに答えることができなくても、キチンと調べて来てくれるような店員さんは好感が持てますし、納得して商品を売ることができます。
もちろん当店では聞かれたことには全て正直にお答えしておりますので、些細なことでもお気軽にご質問下さい!